2017/08/06

 

いつからか赤がずっと好きだった。

赤が似合う人が好きだった。

多分、私にとっては強さや意思の象徴の色なのだろう。

 

私にでもそれなりに似合うと気付いてからは、気合を入れたい日や大事な日には必ず赤いワンピースとかを着ていたし、エフェクターケースも赤。

初めてライブをやった1年3か月前からも、ライブをやるときはいつも爪を赤く塗っていた。

 

それに違和感を覚え始めたのはひと月前くらいからで、

今まで何を選ぶにもまず気にしていた赤色が、急に目に痛くなってきたのだ。

部屋で少しだけベースを弾くときすら、赤いエフェクターケースからチューナーを出すのが億劫になるくらいに。

 

今日はライブをした。

初めて赤以外の色に爪を塗ったら、それがとてもしっくりきて、

人ってこんな風にとても自然に変わってしまうのだなあと思う。

赤色にあんなに拘っていたのが嘘みたいだった。

 

そんな日に赤いくらげというバンドを見て、とても好ましく思ったのはまあ偶然とはいえ、ちょっと面白かったな。

言いたいことを叫んでるだけの、やりたいことをやってるだけの人は格好良い。

 

私も自分が言いたいことを言いたいな。

 

やりたくてやってきたこと、比較的向いていると思ってしてきたことだけど、

誰かの音楽を支えるためだけのベースを弾くのは、もう暫くいいや。